企業がうまく成長していくために大切なこと、そして含み資産をうまく活用すること、その2つ目は「利益の平準化(微増)を図るため」です。
資金は残りにくく、利益は繰り越すことができないということは、前述してきました。企業にとって、毎期一定の決まった利益を上げ続けることが可能であれば何の問題もありません。公共事業に携わっておられる業者については、指名入札の問題もあり、毎期の安定した利益が必要です。下請け会社や子会社につきましても、大口取引先や親会社に対して同じことがいえると思います。また、多くの企業が対銀行・対取引先に対して、一定の利益を確保したいということはあるはずです。しかし、当然ながら利益には波が出てきます。例えば、4,000万の利益を確保したい企業があるとしましょう。業績は順調に推移し、計画通りに進んでいると見られていた矢先、決算も目の前にして取引先が倒産してしまいました。これによって2,000万の欠損が生じ、目標利益に到達することができず、指名入札から外れてしまいました。翌期の利益状況に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。この「利益」に対してのリスクにも何らかの対策が必要です。「資金」というのは、社長様が私財を投げ打ってでも作ることが可能かもしれませんが、「利益」は生み出すことができません。企業にとって、決算という区切りがある以上、この「利益」が必要なときというのは必ずあるのではないでしょうか?ここで「資金と利益のストック」の活用が必要不可欠なのです。
上記例でいいましても、決算前の取引先の倒産で2,000万の欠損がでようとも、「含み資産」さえ構築されていれば、これを取り崩して「利益」の補填が可能なのです。
これが「含み資産」が必要不可欠であるという2つ目の理由です。
ここまでくると、「節税」という観点からではなくて「含み資産」を捉えていただけていると思います。もちろん「含み資産」の使用使途は、この2つだけではありません。「税金」というコストを削減することで、自由に使える資金と利益が捻出できるわけです。
たくさんの企業様に「含み資産」を構築するお手伝いをしてきました。「こういう風に活用する予定だよ。」とか「含みがあると考えただけで心強い。」というお言葉を聞いたとき、そのお手伝いができたことに、本当に幸せに感じます。 |